
1. C#フレームワークとしてのASP.NET Coreの位置
ASP.NET Coreは、.NET 6/7で標準化された軽量で高性能なWebフレームワークです。
MVCもRazor Pagesも、この共通基盤の上に構築されており、共通のミドルウェア、ルーティング、依存性注入、セキュリティ機能を利用できます。
つまり違いはアプリケーション構造の設計思想にあるという点が重要です。
2. MVCの内部構造と処理の流れ
MVCはModel-View-Controllerの分離を強制するフレームワークです。
リクエスト処理の流れ
ユーザー → ルーティング → Controller → Action
↓ ↓
Model ← データ取得・ロジック → View
↓
レスポンス生成 → ユーザー
ポイント:
・ControllerはHTTPリクエストを受け取り、必要に応じてModelを操作
・Viewは純粋に表示の責務のみ
・Modelはビジネスロジックとデータ構造を管理
・ActionFilter, Middleware, Dependency Injectionで柔軟に拡張可能
MVCの深みは、責務の明確な分離により、複雑な機能を長期運用でも破綻なく維持できることにあります。
3. Razor Pagesの内部構造と処理の流れ
Razor Pagesはページ単位で処理と表示をまとめる設計です。
ユーザー → ルーティング → PageModel → ハンドラメソッド
↓ ↓
データ取得・処理 → Razorビュー
↓
レスポンス生成 → ユーザー
特徴:
・PageModelがControllerとModelの両方の役割を持つ
・各ページが自己完結型で理解しやすい
・OnGet/OnPostなどのハンドラメソッドでHTTPメソッドに対応
・Middlewareは共通機能用として利用
Razor Pagesの本質は画面中心のシンプル設計で学習コストを下げつつ、十分な拡張性を確保することです。
4. Request-Responseパイプラインの違い
この違いを理解することで、「どのフレームワークが目的に合うか」を論理的に判断できます。
5. データバインディングとModel管理の差
MVCはModelを外部クラスとして分離し、Controllerから注入して処理するのが基本。
Razor PagesはPageModel内部でデータ管理し、プロパティに直接バインドする。
・MVCは大規模アプリで複雑なデータ構造を整理しやすい
・Razor Pagesは単純なCRUDやページ単位処理で生産性が高い
この差はコードの可読性、保守性、チーム開発での分業に直結します。
6. 開発規模・チーム・保守性の観点
・Razor Pages:小規模・単一画面
個人学習・PoC
・MVC : 中〜大規模・多数画面
チーム分業・長期運用
7. 選択の判断軸
- 拡張性・責務分離重視 → MVC
- 画面中心・シンプル重視 → Razor Pages
- ハイブリッドも可能 → ページ単位でRazor、共通処理はMVC構造
C#フレームワークの選択はコード量や簡単さではなく、内部構造に基づく設計判断です。
C#フレームワークとしてのASP.NET Coreは、MVCとRazor Pagesという異なる設計思想を提供しています。MVCは責務分離による長期運用と拡張性、Razor Pagesはページ中心のシンプルさと理解しやすさを重視します。どちらを選ぶかは、規模・チーム構成・保守性を考慮した上で決定すべきです。内部構造を理解することで、表面的な機能比較ではなく、理論に基づく適切なフレームワーク選定が可能になります。
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