
1. C#フレームワークとは何か
C#フレームワークとは、C#を使った開発を効率的かつ安定して行うための土台となる仕組みです。代表的なものにASP.NET Coreがあり、WebアプリやAPI開発で広く使われています。フレームワークを利用することで、毎回ゼロから設計する必要がなくなり、一定のルールと構造に沿って開発を進められる点が大きなメリットです。
Entity Framework Coreは、このC#フレームワークの世界でデータベースアクセスを担当する重要な位置付けにあります。
2. データベース開発が抱える本質的な課題
従来のデータベース開発では、以下のような課題が発生しやすくなります。
・SQLとアプリケーションコードが密結合になる
・テーブル構造の変更がコード全体に影響する
・データ操作の記述量が多く、可読性が下がる
特にBtoBの業務システムでは、仕様変更が頻繁に発生するため、これらの問題が開発効率を大きく下げる要因になります。
3. Entity Framework Coreとは?ORMの基本

Entity Framework Coreは、C#向けのORM(Object-Relational Mapping)フレームワークです。ORMとは、データベースのテーブルをC#のクラスとして扱える仕組みを指します。
これにより、開発者はSQLを直接書く場面を減らし、C#のオブジェクト操作を通じてデータベースとやり取りできるようになります。結果として、コードの見通しが良くなり、保守性も向上します。
4. EF Coreでできること
Entity Framework Coreを使うことで、次のようなことが可能になります。
・C#クラスとテーブルの自動マッピング
・LINQによる直感的なデータ操作
・マイグレーションによるスキーマ管理
・トランザクションやリレーション管理の簡素化
これらはすべて、開発者の負担を減らすための仕組みとして提供されています。
5. EF Coreが開発効率を高める理由
EF Coreの最大の強みは、設計と実装の距離を縮めることにあります。データ構造をクラスとして設計し、そのままアプリケーションロジックに反映できるため、設計変更が起きても修正箇所を把握しやすくなります。
また、フレームワーク側で多くの処理が標準化されているため、実装ミスや属人化を防ぎやすい点も実務では大きなメリットです。
6. EF Coreを使う際の設計上の注意点
一方で、EF Coreは万能ではありません。リレーションの張り方やクエリ設計を誤ると、意図しないパフォーマンス低下を招くことがあります。重要なのは、データベースの構造を理解した上でEF Coreを使うことです。
「SQLを知らなくていい」という考え方ではなく、「SQLを理解した上で抽象化を使う」姿勢が求められます。
7. Dapperとの比較:どちらを選ぶべきか
EF Coreが向いている処理
・CRUD中心の業務ロジック
・マスタ管理
・設計変更が多い領域
Dapperが向いている処理
・集計・帳票
・複雑なJOIN
・パフォーマンス最優先のバッチ
実務では併用が最適解です。
8. C#フレームワークとEF Coreの関係性
EF Coreは単体で使われることもありますが、ASP.NET Coreと組み合わせることで本領を発揮します。Web APIや業務システムにおいて、データベース操作を自然にアプリケーション設計へ組み込める点が評価されています。
Entity Framework Coreは、単にSQLを書く手間を減らすための仕組みではなく、C#フレームワークにおける設計と実装を一貫させ、変更に強い業務システムを作るための基盤です。BtoBシステムでは、仕様変更や機能追加が前提となるため、開発効率だけでなく保守性や可読性が成果に直結します。その点でEF Coreは非常に有効な選択肢ですが、すべてを任せきりにするのではなく、パフォーマンスが求められる場面ではDapperを併用するなど、目的に応じた使い分けが重要です。EF Coreと他手法の特性を正しく理解し、適切に選択することが、これからのC#データベース開発には求められています。
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